一生懸命な姿
カテゴリ:chikaさんの部屋 タグ:先日、カウンセラー講座にお母さんの参加があり、同じくなかなか思うように食べられないこどもを持つ親達に先生から教わったことを伝えるには摂食について勉強しようと思ったと話していました。
二日目に息子さんが一緒に参加し、受講者は昼食の様子を見る機会がありとても勉強になったと思います。出会った当初は刻み食でご飯も軟らかいものだったと記憶しています。
特別支援学校での給食時、食べることに必死のこどもと食べさせることに一生懸命な先生の様子がありました。むせがあり、食べ物が口に入ると舌を出しながら送り込んで処理していました。
お母さんも同席していたので、まずは「むせを軽減する」「舌の突出を無くす」ことをねらいにしました。それを達成するには、口を閉じることです。そして食物の形態をお子さんの食べる機能に合わせることが必要です。
何れも今までと勝手が違うのでお母さんも大変でしょうし、ましてやお子さんは生まれてからこのやり方で食べていたので戸惑ったと思います。しかし誤学習していたのですから正しい発達の道筋に戻してあげる指導が大事です。
口を閉じることで舌を動かし食べ物を味わい、口腔機能が高まると表情がより豊かになることは誰でも予想がつくでしょう。実際変化が分かるまでには時間が必要なのでやり続けるエネルギーが関わる側に要求されます。
しかしお母さんは実践して3年、口は閉じるようになり舌の突出も食物形態でたまに見られる程度にまで改善されています。さらに学校以外のサービス利用時には食事についてのカードを作り持参しています。
一時期誤えんと言われ胃ろうの話もあったようですが、今は滑らかで軟らかく、しっとりした形態で機能を発達させています。お母さんは私の気持ちを良くわかってくれていますと話し笑顔が増えてきました。
こうしたら安全で美味しく楽しく食べられると一人でも多く伝えられるようにしましょうね。